第8回 北条の里を経ていざ鎌倉鶴岡八幡宮へ(途中異なる北条氏の小田原へ)(22年3月21日〜23日) ⛰今回の山城:山中城(静岡)、石垣山城・小田原城総構(神奈川)
- Shigetomi
- 2022年10月2日
- 読了時間: 4分
更新日:2023年10月21日
コロナ禍も落ち着きかけた22年3月の終わり、久々のオヤジ旅を再開。行き先は今、大河ドラマで話題の「鎌倉殿 13人」の舞台、伊豆、そして鎌倉へ。

1日目
まずは目的地である北条の里、伊豆の国市へと向かう。
途中せっかくなので立ち寄ったのが三島市にある山中城。戦国年間の永禄年間(1558年ー1570年)に北条氏康によって築城され、後の氏政の代に豊臣秀吉の小田原攻めの際に豊臣の大軍を大苦戦に陥らせ、多くの戦死者を出させている。ちなみにこの北条氏は、今回の北条氏とは異なる。山城好きにとっては入門編のようなあらゆる仕掛けが張り巡らされた名城で、中でも最も有名なのが、障子堀という斜面に張り巡らされた障害物。穴と堤を障子のように張り巡らせた構造からこの名がつけられ、敵が城を攻めあぐねている間に上から鉄砲や落石で一網打尽にする構造。その他、空堀や土塁、切り崩しなどの山城の仕掛けオンパレードのとても楽しい場所であった。
途中、大河ドラマでも登場し、先日殺された伊藤祐親の館があった場所へ。今は物見塚公園という名になっていて、祐親の銅像があった。ひっそりとしたあまり知られていない公園の誰も知られない場所にある銅像は、勇ましさが逆に寂しげに虚しく見えた。
いよいよ北条の郷、伊豆に国へ入る。最初はもちろん頼朝の流刑地、蛭ケ島公園へ。平治の乱に敗れ、義朝の子でありながらも幼い子供であることを理由に流罪として許された頼朝はこの地で20年間を過ごし、北条の加護を受けた。ここから源氏の逆襲、鎌倉から始まる武士の歴史が起こるわけだが、この発祥の地に頼朝と政子が二人仲良く並ぶ銅像がひっそりと立っていた。そこから、今話題の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の大河ドラマ館に立ち寄る。記念に北条政子や頼朝と共に写真を撮って楽しんだ。大河ドラマが話題とあって、多くの家族連れが訪れ、祐親像や頼朝政子像と違って、こちらは多くの人たちで賑わっていた。
そこからすぐ近くにある北条寺、義時夫妻の墓を経て、北条発祥の地、森山を訪れる。この場所に北条時政ら一族の館が並んでおり、大河ドラマでは、平家討伐に向かって一斉に出発するシーンが撮られた広々とした敷地と小高い山が歴史の趣を感じさせる。現地に設置された透明なアクリル板際に見つめると、当時建っていただろう館や寺の様子を思い巡らせることができた。明日は鎌倉に向かうため、今日はまずは三島で宿泊した。
2日目
翌日は朝から三島神社を参拝した後、せっかく静岡にいるので戦国の歴史が生んだ奇跡の名城 一夜城こと石垣山一夜城を見に行った。小田原には何度も行っているが、見たことががなっかので心が躍った。行ってみて驚いたのは、入り口からいきなり当時積み上げた石垣の塊が高々と積み上がっていて、できたのがついこの間なのでは?と錯覚してしまいそうになるくらい、臨場感に溢れていた。石垣山城は、天正18年(1590年)に天下統一を目指す豊臣秀吉が北条氏の主城小田原城攻めのために、小田原城の後ろ、南側に一夜にして突如城を建てたという伝説で有名だが、実際は約80日間をかけて裏山にこっそりと石垣と木材を使って城を建て、いよいよ攻めるとなった日に間を遮っていた木を夜中のうちに切り落として、朝になったら突如旗を立てて、太鼓を打ち鳴らして、突然城が出来たように振る舞ったものと思われる。試しに、本丸の天守があっただろうところから小田原城を見てみるとバッチリとみることが出来た。東国においては初めての石垣を積み上げた形での総石垣の城だと言われている。
その後、小田原城の外を歩いてみると、戦国時代当時の小田原氏が外から攻められないように相当な広い範囲で外堀と土塁、外堀や障子堀を作っていたのが、城から相当離れた畑の場所で見つけられた。これが有名な小田原城の総構(そうがまえ)である。素晴らしい遺跡だ。天正15年(1587年)小田原北条氏(今回の鎌倉北条氏とは異なります!)は、天下統一を狙う豊臣秀吉の攻撃に備えて、小田原城と城下町を守るため、その外側に巨大な堀と土塁を作る。今回は有名な西端の小峯御鐘ノ台の堀切を中心に散策できた。総構は、深いところでは堀幅20−30m、深さ10−15mの規模で傾斜は50−60度の角度で、堀底に障壁を作って所謂障子堀の形にしていた。最後には秀吉に小田原氏は降伏するが、豊臣軍16万に対して3ヶ月もの間を耐え凌げた、鉄壁の守りであったことがその構造から伺うことができた。
3日目
そして、いよいよ頼朝の待つ鎌倉へと出発。最初に立ち寄ったのが、平家討伐のために時政らと立ち上がり、惨敗をした石橋山合戦跡。海沿いの斜面のとても景色の良い場所に戦いの碑があった。次に向かったのは いとどの窟。
おすすめグルメ(詳しくは「お薦めグルメ」コーナーで!)
静岡県伊東市「味の店 五味屋」(刺身定食)名物おまかせ丼は溢れるほど魚介たっぷり!
神奈川県小田原市「浜屋」(海鮮料理) 名物2階ベランダからの景色を見ながら天丼を!
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